【比較表付き】オリジナルTシャツのプリント方法3種類を解説します!

オリジナルTシャツを作る場合、代表的なプリント種類は「インクジェットプリント」「シルクスクリーンプリント」「昇華転写プリント」の3種類です。それぞれに特性があるので、どんなTシャツを作りたいかによって合うプリント方法も異なります。

これからご紹介するメリット・デメリットをふまえ、自分の表現したいデザインに合うプリント方法を見つけてみてください!

インクジェットプリントとは?

インクジェットプリントは、プリンターを使い生地の上に直接インクを吹き付けるプリント方法です。CMYKという4色のインクを組み合わせてさまざまな色を表現します。家庭用の一般的なプリンターも同じインクジェットという原理なので、イメージしやすいかもしれません。

版が要らず1枚からプリントできるので、初めてTシャツを作る方でもトライしやすい方法です。

インクジェットプリントのメリット

  • インクを直接吹き付けるのでデザインの再現性が高い
  • インクが生地に馴染むので、風合いが柔らかく、肌触りよく仕上がる
  • シルクスクリーンのように版を使わないため、版代がかからず1枚から作りやすい
  • フルカラープリントなので、色数が多いデザインや写真データも追加料金なく対応できる

インクジェットプリントのデメリット

  • ポリエステルなど化学繊維が多く含まれる素材にはプリントできない
  • ゴールド、シルバー、蛍光色などの特色インクが使えない

プリント時の注意点や留意点

  • 白インクを使う「ホワイトインクジェット」の場合、細い線や細い隙間のデザインがあると、下地の白インクが表出することがある
  • 白インクを使う「ホワイトインクジェット」の場合、透過によるぼかしやグラデーションが表現できない

どのような場合にオススメなのか

  • 少ない枚数でTシャツを作りたい
  • 色数が多いデザインや写真データをプリントしたい

シルクスクリーンプリントとは?

版を使って手作業で1色ずつプリントする方法です。メッシュと呼ばれる布を張った版を作り、Tシャツなどプリントしたい物の上に密着させ、メッシュの上から1色のインクを押し出すことによりプリントします。異なる色のインクを使いたい場合は、別の版と別のインクで上からさらに刷り重ねます。厚手のインクが生地に乗るので、プリントが濃くハッキリした印象になります。

プリントTシャツに最も多く使われている手法で、Tシャツを大量に作りたい場合や仕上がりにこだわりたいならぴったりの方法です。

シルクスクリーンプリントのメリット

  • 幅広い素材にプリントできる
  • 耐久性が高く、洗濯してもプリントが色あせしにくい
  • 素材の色に影響されず発色よく仕上がる
  • ゴールド、シルバー、蛍光色などの特色インクが使える
  • 箔やフロッキー、ラメ、発泡などの特殊な加工ができる
  • プリント点数が多い場合、価格が割安になりやすい

シルクスクリーンプリントのデメリット

  • 色数分の版代が必要
  • インクの色数が増えると追加料金がかかる
  • 精細なデザインや複雑なデザインは再現が難しい

プリント時の注意点や留意点

  • ぼかしやグラデーションを表現したい場合は、網点データ(※)にするなどの工夫が必要。
    ※網点データとは印刷物の濃淡を表現するための小さな点で、この小さな点の間隔の広さや大きさのバランスによってグラデーションの見え方も異なります。

どのような場合にオススメなのか

  • たくさんのTシャツを作りたい
  • デザインの色数が少ない
  • 特殊加工にこだわりたい

昇華転写プリントとは?

転写紙と呼ばれる専用のシートを使い、熱をかけて生地にインクを浸透させるプリント方法です。反転させたデザインをプリントした転写紙をTシャツなどプリントしたい物の上に重ね高温でプレスすることで、インクを繊維に染み込ませます。アイロンプリントと同じような原理です。

プリントできる生地は基本的に白いポリエステル素材のみですが、スポーティなTシャツや総柄のフルグラフィックTシャツに色鮮やかなプリントが映えます。

昇華転写プリントのメリット

  • 発色や画質が鮮明で、デジタルデータに近いデザインが再現できる
  • ぼかしやグラデーションの表現ができる
  • インクジェットプリントに向かないポリエステル素材にプリントできる
  • Tシャツやブランケットの全面に総柄をプリントできる
  • インクが生地に馴染むので通気性がよく、インクのザラつきや剥がれがない
  • シルクスクリーンのように版を使わないため、版代がかからず1枚から作りやすい
  • フルカラープリントなので、色数が多いデザインや写真データも追加料金なく対応できる

昇華転写プリントのデメリット

  • 布の場合、白いポリエステル素材以外にはプリントできない
  • 白インクが使えず濃色の生地だとインクの色が沈むため、白い生地にしかプリントできない
  • 白インクが使えないため、プリントで白色を表現できない
  • ゴールド、シルバー、蛍光色などの特色インクが使えない
  • プレス跡が残る場合がある

プリント時の注意点や留意点

  • Tシャツの折り目などの隙間から気体化したインクが漏れ、インク抜けが起こることがある

どのような場合にオススメなのか

  • 白地のポリエステル素材にプリントしたい
  • 全面に総柄をプリントしたい

【比較】3種類のプリント方法の特徴まとめ

インクジェットプリントシルクスクリーンプリント昇華転写プリント
プリント点数の目安1枚〜20枚〜1枚〜
インクの色数白色以外のフルカラー
※ホワイトインクジェットの場合はフルカラー
4色以内程度フルカラー
白インクの有無ホワイトインクジェットの場合は有り選択可能無し
プリントできる生地主に綿幅広い白いポリエステル素材のみ
プリントの風合い生地に馴染む
※ホワイトインクジェットの場合は馴染みにくい 
生地に馴染まない生地に馴染む
生地の色の影響影響を受けやすい
※ホワイトインクジェットの場合は受けにくい
影響を受けにくい影響を受けにくい
※白い生地の場合
ぼかしやグラデーションの対応できる
※ホワイトインクジェットの場合はできない
難しい得意
特殊な加工できない特色インクや特殊加工ができるできない

SUZURIでTシャツを作るときに使えるプリント方法は4種類!

SUZURIでTシャツを作るときに使えるプリント方法は、「インクジェットプリント」「ホワイトインクジェットプリント」「昇華転写プリント」「シルクスクリーンプリント」の4種類。Tシャツ本体の種類によってプリント方法が異なります。

インクジェットプリントとホワイトインクジェットプリントの両方に対応しているアイテム

アイテム本体の色に合わせて、淡色生地の場合はインクジェットプリント、濃色生地の場合はホワイトインクジェットプリントになります。迷ったらまずはこれを選んでほしい定番アイテムです。

  • スタンダードTシャツ
  • ロングスリーブTシャツ

インクジェットプリント対応のアイテム

白インクを使わないので、インクが生地に馴染み自然でやわらかな仕上がり。ウォッシュTシャツは色が濃い生地だとインクの色がさらに沈み、古着のような味のある雰囲気が出ます。

  • ウォッシュTシャツ
  • リンガーTシャツ

ホワイトインクジェットプリント対応のアイテム

ホワイトインクジェットは白インクを使ったインクジェットプリント。アイテム本体の色に関わらず白いデザインがしっかり表現できます。またデザインの下地として白インクを敷くので、アイテム本体が濃色であってもインクの色が沈まず、発色よく仕上がります。

  • ビッグシルエットTシャツ
  • オーガニックコットンTシャツ
  • ドライTシャツ
  • ビッグシルエットロングスリーブTシャツ

昇華転写プリント対応のアイテム

昇華転写プリントによって全面総柄プリントが実現しているフルグラフィックTシャツ。インパクトのあるデザインが叶います。

  • フルグラフィックTシャツ

まとめ

今回ご紹介した3つのプリント方法は、以下のようなケースにオススメです。

  • 初めてオリジナルTシャツを作るなら「インクジェットプリント」
  • Tシャツを大量に作りたい場合や仕上がりにこだわりたいなら「シルクスクリーンプリント」
  • ポリエステル素材のTシャツや総柄プリントを作りたいなら「昇華転写プリント」

Tシャツに使えるプリント方法にはそれぞれの特性があります。自分が表現したいデザインをイメージできたら、それに合わせてプリント方法やTシャツを選びましょう。各プリント方法のメリット・デメリットを比較して、自分だけのオリジナルアイテムを作ってみてください!

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