アイロンプリントの剥がし方6選!除光液やドライヤーを使った簡単な方法を解説

自作のオリジナルTシャツのデザインなどで使われることの多いアイロンプリント。そんな便利なアイロンプリントですが、貼る場所を間違えてしまって綺麗に剥がしたいなんてこともしばしば……。そこで今回は、一度貼ったアイロンプリントを綺麗に剥がす方法をご紹介します。剥がすのに失敗してしまったときの対策も合わせて解説していますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

プリント方法の見分け方

プリントを剥がしたいアイテムがある場合、まずはそのプリントが剥がせる種類のものか見極める必要があります。アイロンプリントをはじめとして、Tシャツなどのデザインに使われるプリントにはいくつかの種類がありますが、その中でも綺麗に剥がすことができるのはアイロンプリントのような熱転写式のみ。シルクスクリーンプリントなど、それ以外の方法では生地自体にインクが染み込んでいるため剥がすことができません。ここでは、どのプリント方法が使われているのか判別できるように代表的な例を上げてその違いを解説していきます。

アイロンプリントの見分け方は?

アイロンプリントとは、アイロンプリントシート(熱転写シート)を使って布素材にデザインをプリントする方法のこと。インクが直接染み込んでいないため、触ったときに引っかかるような感触があるのが特徴です。そのため、プリント方法の判断に迷ったときには、プリント部分と生地の境目を触ることで見分けることができます。またアイロンプリントは、時間が経つとプリント部分にひび割れを起こすこともあります。

シルクスクリーンプリントの見分け方は?

シルクスクリーンプリントとは、デザインに合わせた版を使って一色ずつプリントしていく方法のこと。生地自体にインクが染み込んでいるのが特徴で、アパレルショップなどで販売されているデザインプリントの多くにこの方法が用いられています。購入した衣類のプリント部分を触ったときに引っかかるような感覚がなければ、シルクスクリーンプリントと考えるのが良いでしょう。

シルクスクリーンの詳しい内容は下記記事にまとめておりますので、見てみてください。
シルクスクリーンプリントとは?印刷の特徴や仕組みなどを解説

アイロンプリントの剥がし方

アイロンプリントの剥がし方には、除光液などの溶剤を使う方法とアイロンやドライヤーなどの熱を使う方法の大きく分けて2つのやり方があります。それぞれの方法を詳しく解説していきますので、状況に応じて使い分けてみてください。

溶剤を使って剥がす方法

除光液などの溶剤を使ってアイロンプリントを剥がす方法は、基本的には溶剤をプリント部分に染み込ませるだけと簡単です。ただし、衣類の素材によっては色落ちしてしまったり生地にダメージを与えてしまったりする可能性があるため、使用する際は事前に目立たない箇所でチェックするようにしましょう。

除光液を使ったアイロンプリント の剥がし方

まずご紹介するのが除光液を使った剥がし方。マニキュアなどを取り除くときにも使用する除光液ですが、その中に含まれるアセトンという成分がアイロンプリントを剥がすのに役立ちます。

手順

除光液を使ったアイロンプリントの剥がし方は簡単です。まずは、アイロンプリントの裏側にたっぷりと除光液をつけます。

プリント部分まで除光液が浸透したら、あとはそのまま剥がすだけ。

綺麗に剥がすことができました!

中性洗剤を使ったアイロンプリント の剥がし方

お部屋にあるものだけでアイロンプリントを剥がしたい場合、中性洗剤(食器用洗剤やおしゃれ着用洗濯洗剤など)を使うのも有効です。ただしこの方法はスポンジや歯ブラシなども使うため、衣類の素材がデリケートな場合は注意が必要です。

手順

まずは衣類が入る大きさの容器にぬるま湯を溜めて、その中に中性洗剤を泡が立つ程度(3〜5滴)溶かし入れます。続いて容器の中に衣類を入れ、洗剤がしっかりと染み込むまで置いておきます。あとはスポンジや歯ブラシを使ってプリント部分を擦るだけ。時間はかかりますが、根気よく続けることで少しずつ剥がすことができますよ。

剥離剤を使ったアイロンプリント の剥がし方

手芸用品店などで販売している衣類専用の剥離剤を使えば、色落ちなどの心配もなく綺麗に剥がすことができます。特にプリントが圧着してから年月が経っているような場合には、最も有効的な方法と言えるでしょう。使用する際は、剥離剤に書かれた手順をしっかりと確認するようにしましょう。

アイロンやドライヤーを使って剥がす方法

ここからは、アイロンやドライヤーを使ったアイロンプリントの剥がし方を解説していきます。

アイロン&アイロンプリントを使った剥がし方

まずご紹介するのが、アイロンとアイロンプリントシート(熱転写シート)を使って剥がす方法。実は、未使用のアイロンプリントシートを使うことで綺麗に剥がすことができるんです。使用するアイロンプリントシートは、洗濯に強いタイプかつ白色や淡色生地用のものがおすすめです。

手順

プリントしてある面を上にして、アイロン台の上に衣類を広げます。アイロンの熱から衣類を守るため、内側には当て布を敷いておきましょう。

プリントの上にアイロンプリントシートをセットして、上からアイロンを当てていきます。このとき、あまり強く押し当てないのがポイントです。使用するシートごとに設定温度などは異なるため、説明書きをよく読んでから行うようにしましょう。

アイロンプリントシートは熱くなっているため、気をつけて剥がしましょう。

綺麗に剥がすことができました!

アイロン&濡れタオルを使ったアイロンプリント の剥がし方

アイロンプリントシートが手元になかったり買いに行く時間がなかったりする場合には、代わりに濡れタオルを使う方法もおすすめです。

手順

基本的な手順はアイロンプリントシートを使った方法と同じです。まずはプリントのある面を上にしてアイロン台に広げ、内側には当て布を敷きます。続いてしっかりと絞った濡れタオルをプリントに乗せて、上からアイロンを当てていきます。濡れタオルの水分が蒸発したら火傷に気をつけながらタオルを外して、ピンセットなどでプリントを剥がしていきましょう。一度で綺麗に剥がれない場合は、同じ作業を何度か繰り返します。

ドライヤーを使ったアイロンプリントの剥がし方

アイロンを持っていない場合、ドライヤーで代用することも可能です。アイロンよりも温度調整が難しいため、衣類にダメージを与えてしまったり糊が取りきれなかったりすることもありますが、急ぎの対応には十分な効果を発揮してくれますよ。

手順

アイロンプリントから5〜10cmほど離れた場所からドライヤーをかけます。ドライヤーの熱によって糊が溶けてくるため、十分に温まったタイミングでピンセットなどを使ってゆっくり剥がしましょう。

剥がすのに失敗してしまったときの対策

アイロンプリントは圧着してから一日以内であれば綺麗に剥がすことができますが、時間が経つほどに難しくなってしまいます。よくある失敗がプリントは剥がれたけれど、接着していた部分に糊だけ残ってしまったというもの。そこで、ここからは綺麗に剥がれなかったときの対策をご紹介していきます。

ガムテープを使って糊を取る

糊が残ってしまったという場合、ガムテープなどのテープを使えば綺麗に取れることがあります。おすすめは粘着力の強い紙ガムテープ。生地にダメージを与えないようにゆっくりと貼って剥がす作業を繰り返しましょう。

アイロンを使って糊を取る

アイロンプリントの剥がし方でご紹介したアイロンと濡れタオルを使った方法は、糊を剥がす時にも有効です。手順は先ほどと同様で、剥がしたい箇所をしっかりと乾かしたのち、濡れタオルを置いて上からアイロンをかけるだけでOKです。

上から大きなデザインのプリントを貼る

どうしても綺麗に剥がれない場合、好きなデザインのアイロンプリントを上から貼ってしまうというのも一つの手です。新しいアイロンプリントを貼るときには、衣類自体をしっかりと乾かすことだけ忘れないようにしましょう。

まとめ

今回はおうちで簡単にできるアイロンプリントの剥がし方についてご紹介しました。アイロンプリントを綺麗に剥がすのは時間との勝負!手順を確認したらなるべく早いうちに作業に取り掛かりましょう。

一方で、せっかくお気に入りのデザインでTシャツを作るのだから簡単に剥がれてほしくない……という方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方にはSUZURIがおすすめです。画像一枚のアップロードでシルクスクリーンプリントなど、本格的なプリントのオリジナルTシャツを作ることができますよ!

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