自宅にいながら欲しいものが買えるインターネットショッピングは、便利な一方で実物を確認できないため、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。「実際に届いたら、サイズ感がイメージと違った」という経験がある方は、多いのではないでしょうか。
Tシャツのサイズ選びに失敗しないためには「着丈」や「肩幅」など、Tシャツのサイズ項目の意味や測り方について理解し、それらを基準に選ぶのがおすすめです。
今回は、Tシャツの基本のサイズ項目や、Tシャツのサイズの選び方、サイズ選びに失敗しないためのポイントを紹介します。自分にどのサイズが合うのかわからない方は、お買い物の前にこの記事をチェックしてみてください。
目次
Tシャツのサイズの基本7項目と測り方
Tシャツのサイズを選ぶときに基本となる項目には、7つあります。まずは、それぞれのサイズ項目について、読み方・意味・測り方などを解説します。
着丈(きたけ)

着丈とは、Tシャツの背面の、首の付け根(バックネックポイント)から裾までの直線距離のことです。
ただし、首元の「リブ」の部分は長さに含めません。リブとは、おもに首元・袖口・裾を絞る目的で編まれた部分のことです。また、襟やフードなどが付いているデザインのTシャツも、その部分は着丈に含めない点に注意しましょう。
着丈を測るときは、縦の中心ラインで測ります。
身丈(みたけ)

身丈とは洋服の首の横の付け根から裾までの長さのことで、Tシャツの前面・背面どちらでも採寸可能です。
着丈と異なり、身丈は首元のリブの部分も長さに含めます。そのため、着丈よりも身丈のほうが2~3cm程度長くなるでしょう。
メーカーによって、着丈と身丈のどちらをサイズ表記に採用するかは異なるものの、Tシャツの場合は、身丈が用いられるケースが多いかもしれません。
着丈・身丈に関してはこちらの記事で意味や測り方などの詳細を解説しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
肩幅(かたはば)

肩幅とは、左肩の付け根から右肩の付け根までの直線距離のことです。
肩幅のサイズは、Tシャツのシルエットを大きく左右します。Tシャツの肩幅が自分の肩幅よりも大きすぎると、ルーズな印象を与えてしまうかもしれません。ゆったりと着こなしたい場合でも、Tシャツの肩幅と自分の肩幅はぴったりにするのがおすすめです。
ただし、「ヘビーウェイト」など生地が厚めのTシャツの場合は、自分の肩幅より1~2cm程度余裕があるとちょうど良く着られるでしょう。
身幅(みはば)

身幅とは、左の脇の下から右の脇の下までの直線距離のことで、胴体部分の横幅を指します。身丈(または着丈)と身幅がわかれば、Tシャツのサイズを大まかにイメージできるでしょう。
Tシャツの身幅は、自分の身幅とぴったりだと窮屈に感じてしまいます。そのため、自分の身幅より2~5cm程度余裕を持って選ぶのがポイントです。
胸囲(きょうい)

胸囲は、脇の下の部分を横方向に一周した長さを指します。身幅は平面での直線距離ですが、胸囲はTシャツの前面と背面を両方含めた長さです。そのため、単純に計算すると胸囲は身幅の2倍になります。
Tシャツの胸囲が自分の胸囲よりも小さいと、着心地が悪いのはもちろん、Tシャツが上に引っ張られて丈が短くなってしまうでしょう。「実際に着てみたら見た目が変わってしまった……」ということのないよう、きちんと測っておきたい項目です。
肩幅・身幅に関してはこちらの記事で意味や測り方などの詳細を解説しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
袖丈(そでたけ)

袖丈とは、簡単にいうと「袖の長さ」のことです。
具体的には、肩の付け根(袖山:そでやま)から、腕が出る部分(袖口:そでぐち)までの直線距離を指します。
袖丈を測るときには、袖口のリブの部分も含めましょう。
裄丈(ゆきたけ)

袖丈(図の赤線)に対し、裄丈(図の黒線)とは、首の後ろの付け根から袖山を経由した、袖口までの長さのことです。
肩幅の約半分の長さに袖丈の長さを加えると、裄丈の長さになります。
メーカーによって、袖丈と裄丈のどちらをサイズ表記に採用するかは異なりますが、Tシャツの場合は袖丈が用いられるケースが多いでしょう。
袖丈・裄丈に関してはこちらの記事で意味や測り方などの詳細を解説しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
Tシャツのサイズの選び方(1)手持ちのTシャツを測って選ぶ

前章で紹介した7つの項目のうち、着丈・肩幅・身幅・袖丈の4つの項目をもとに、Tシャツのサイズの選び方を紹介します。
自分が持っているTシャツのなかから、理想のサイズに近いものを1枚準備しましょう。そのTシャツを床やテーブルなどの平らな場所に広げ、前章の内容を参考に、メジャーを使って着丈・肩幅・身幅・袖丈を測ります。
以下は、SUZURIで作成・販売できるTシャツのサイズと、それぞれのサイズに対応した着丈・肩幅・身幅・袖丈の一覧です。
<男性用Tシャツのサイズ表>
(単位:cm)
サイズ | 着丈 | 肩幅 | 身幅 | 袖丈 |
S | 65 | 42 | 49 | 19 |
M | 69 | 46 | 52 | 20 |
L | 73 | 50 | 55 | 22 |
XL | 77 | 54 | 58 | 24 |
<女性用Tシャツのサイズ表>
(単位:cm)
サイズ | 着丈 | 肩幅 | 身幅 | 袖丈 |
S | 59 | 36 | 43 | 16 |
M | 62 | 39 | 46 | 17 |
L | 65 | 42 | 49 | 18 |
<子ども用Tシャツのサイズ表>
(単位:cm)
サイズ | 着丈 | 肩幅 | 身幅 | 袖丈 |
100 | 40 | 28 | 31 | 12 |
110 | 44 | 30 | 33 | 13 |
120 | 47 | 32 | 35 | 14 |
130 | 51 | 34 | 37 | 15 |
140 | 55 | 36 | 40 | 16 |
150 | 59 | 38 | 43 | 17 |
160 | 62 | 40 | 46 | 18 |
手持ちのTシャツの着丈・肩幅・身幅・袖丈に近いサイズを、上記の表から見つけてみてください。
Tシャツのサイズの選び方(2)身長から選ぶ
「手持ちのTシャツを測るのは面倒」「理想のサイズのTシャツを持っていない」などという方もいるかもしれません。そのような場合は、身長からTシャツのサイズの大まかな目安を知る方法があります。
以下は、男性用・女性用・子ども用のTシャツのサイズと、それぞれのサイズに対応した身長の一覧です。
<男性用Tシャツのサイズ表>

(単位:cm)
サイズ | 身長 |
S | 150~165 |
M | 160~175 |
L | 170~185 |
XL | 175~185 |
<女性用Tシャツのサイズ表>

(単位:cm)
サイズ | 身長 |
S | 154~165 |
M | |
L |
<子ども用Tシャツのサイズ表>
(単位:cm)
サイズ | 身長 |
100 | 90〜100 |
110 | 100〜115 |
120 | 115〜125 |
130 | 125〜1135 |
140 | 135〜1145 |
150 | 145〜155 |
160 | 155〜160 |
ただし、身長が同じでも、体重や体型は人によって異なります。また、女性用Tシャツの場合は、身長165cm程度までならどのサイズも合う可能性があるので、着丈や肩幅などの寸法をチェックすることが大切です。
サイズ選びに失敗しないよう、上記の表はあくまで目安程度に留めておきましょう。
Tシャツのサイズの選び方(3)好みのサイズ感から選ぶ
Tシャツのサイズの選び方には、手持ちのTシャツを測って選ぶ方法や身長から選ぶ方法以外に、好みのサイズ感から選ぶ方法があります。
コンパクトサイズ
「コンパクトサイズ」のTシャツとは、体のラインが出やすい小さめなサイズのものを指します。
体にフィットすることでスタイルアップ効果があるものの、サイズが小さすぎると逆に太って見えるケースがあるため、さじ加減が難しいかもしれません。
コンパクトサイズは、肩幅がしっかりとある方や低身長の方との相性がよいでしょう。
ジャストサイズ
肩幅や身幅など、自分の体型にぴったりと合うTシャツを「ジャストサイズ」と呼びます。
ジャストサイズのTシャツは清潔感があるため、ビジネスシーンでも着用可能です。なかでも、Tシャツの裾が腰にかかるくらいの丈のものを選ぶと、コーディネートがまとまりやすくなるでしょう。
また、Tシャツを1枚で着るのではなく、カーディガンやジャケットなどと組み合わせる場合も、ジャストサイズを選ぶのがおすすめです。
オーバーサイズ
「オーバーサイズ」のTシャツとは、ゆったり着られる大きめなサイズのものを指します。体のラインが出にくく、特にお腹周りの体型カバーに効果的です。
ただし、体型によってはルーズに見えてしまったり、貧相な印象になってしまったりすることがあります。オーバーサイズのTシャツを選ぶ場合は、着丈が長すぎないものにするとよいでしょう。
Tシャツのサイズ選びに失敗しないためのポイント!

最後に、Tシャツのサイズ選びで失敗しにくくなるポイントを3つ紹介します。
日本製と海外製の違いに気を付ける
同じサイズのTシャツでも、日本製と海外製ではサイズ感が異なります。日本製のTシャツを購入したときの感覚で海外製のTシャツを購入すると、イメージと異なるサイズのものが届いてしまうかもしれません。
海外製のTシャツを購入するときは、「S」「M」「L」などのサイズ表記だけでなく、着丈や肩幅などのサイズ項目をいつも以上にきちんとチェックすることが大切です。
レビューや口コミを参考にする
通販サイトなどでTシャツを購入するときは、商品ページにある購入者のレビューや口コミを参考にしてみてください。例えば、「伸縮性はあるが、いつものサイズだと少しきつく感じる」「身長○cmで○サイズがちょうど良かった」などと、商品に関する情報が得られます。
レビューや口コミを参考にすれば、サイズ感に加え、肌触りや着心地、色合いなどもイメージしやすくなるでしょう。
SNSで一般の人の着用画像を確認する
商品ページでモデルが商品を着用していても、自分と身長や体型がかけ離れている場合、参考にならないことがあるでしょう。
そのような場合は、SNSのハッシュタグ検索機能や、ファッションコーディネートサイトなどを活用し、一般の人たちの着用画像をチェックするのがおすすめです。
自分と身長や体型が近い人の着用画像を見れば、サイズの判断基準になります。
購入したTシャツのサイズが合わなかったときはどうすればいい?
しっかりとサイズを確認してから購入しても、それでもサイズが合わないこともあるでしょう。そんなときでも、サイズが大きい場合であれば、裾上げや丈詰めなどお直しすることで、ぴったりのサイズに調整することができますよ。お直しの方法は、裾上げテープ・手縫い・ミシン・リフォーム店やクリーニング店に依頼、の全部で4つ。予算や状況に応じて最適な方法を選んでみてください。それぞれの具体的な手順や詳細についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
<裾上げテープを使って裾上げ・丈詰め>
メリット | デメリット |
比較的簡単にできる | 綺麗に仕上げるのにコツがいる |
100円ショップで購入できる | 失敗した場合のやり直しが難しい |
時間がかからない | 縫製と比べて耐久性が低い |
<手縫いで裾上げ・丈詰め>
メリット | デメリット |
針と糸だけあればできる | 裁縫の技術が必要 |
自然な仕上がりにできる | 仕上げるのに時間がかかる |
<ミシンで裾上げ・丈詰め>
メリット | デメリット |
手縫いよりも速く、綺麗に仕上げられる | 裁縫の技術が必要 |
自然な仕上がりにできる | ミシンを購入する必要がある |
<裾上げ・丈詰めをしてくれるお店に依頼する>
メリット | デメリット |
プロが仕上げてくれるので失敗がない | 他の方法と比べるとコストがかかる |
Tシャツの素材に合わせた縫い方をしてくれる | 店舗まで持っていく必要がある |
まとめ
今回は、Tシャツのサイズの基本7項目やTシャツサイズの3つの選び方、サイズ選びに失敗しないためのポイントを紹介しました。
Tシャツのサイズの選び方には、身長から選ぶ方法や好みのサイズ感から選ぶ方法もありますが、着丈・肩幅・身幅などを測ったうえで選んだほうが失敗しにくいでしょう。
また、通販サイトなどでTシャツを購入するときは、商品ページのレビューや口コミを参考にしたり、SNSで商品の着用画像を確認したりするのがおすすめです。
自分に合ったサイズのTシャツを探す際には、ぜひこの記事を参考にしてください。
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Tシャツ1にしても全部で11種類あり、特徴は様々です。下記に各Tシャツごとの特徴とリンクを記載しておきますので、興味があるものをぜひチェックしてみてください。
Tシャツの種類 | 特徴 |
スタンダードTシャツ | 定番・一番人気の綿100%で高品質なTシャツ。豊富なサイズ展開。 |
ヘビーウェイトTシャツ | SUZURIで最も厚手の7.4オンス。透けにくく、洗濯耐久性も抜群。 |
オーバーサイズTシャツ | 存在感のあるシルエット。今っぽいコーディネートの主役に。 |
ビッグシルエットTシャツ | ワイドかつショート丈のゆるく絶妙なサイズ感。 |
フルグラフィックTシャツ | デザインを360°思い切り楽しめる全面プリント。 |
オーガニックコットンTシャツ | 環境にやさしく、やわらかな肌ざわり。 |
ドライTシャツ | サラッと爽快に。吸水速乾・UVカット性能に優れ、スポーツ時にも最適。 |
ウォッシュTシャツ | ソフトな肌触り。味のある色の変化を楽しめる、古着のような風合い。 |
ロングスリーブTシャツ | 袖プリントがイチオシ。1枚でもレイヤードでもオールシーズン大活躍。 |
ビッグシルエットロングスリーブTシャツ | 身幅の広いタフな生地でゆったりとした着心地。 |